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2020年5月25日に米国・ミネソタ州ミネアポリス市でジョージ・フロイドさんが警察官に殺害された事件を受け、米国YWCAが声明を出しました。以下に日本語訳を共有します。
ジョージ・フロイドさんの家族や友人、そして広くミネアポリスやセントポールのコミュニティへ、心からお悔やみを申し上げます。 YWCAは、警察の残虐行為によるアメリカでの有色人種への暴力と死に憤慨し続けています。
新たな事実が明るみに出つつあり、連邦、州、および地方自治体が事件を検討している中、本事件の深刻さは、あらゆるレベルでの法執行機関によるさらなる独立した監視を要するものと考えます。ミネソタ州でジョージ・フロイドさんを死に至らしめた経緯について、連邦、州、および地方自治体が徹底的かつ透明性のある調査を実施し、関与した者がみな正当に裁かれることを要請します。
ミネアポリス市YWCAの中心街拠点は、ジョージ・フロイドさんが殺害された地区および現行の抗議活動の舞台の中心に位置し、セントポール市YWCAとともに、100年以上にわたって「ツイン・シティーズ」のコミュニティに貢献してきました。私達は人種差別を撤廃し、女性をエンパワーするために、私達が奉仕する人々や地域のステークホルダーと団結します。この働きと使命は私達の活動の中核であり、今日この日に、私達はともに声を上げて正義を求めます。
「ジョージ・フロイドさんは仲間でした。彼はセントポール市YWCAが提供する研修プログラムを活用し、私達が連携する多くの人と同様に、より明るい未来を築くべく、歩み始めていました。このコミュニティで私達が感じている怒り、苦悩、そして悲しみは本物です。それでもなお、私達はこの感情を、正義を求め、変化を促し、そして何よりも彼の命に敬意を表する前向きな行動へと繋げなければなりません」 と、セントポール市YWCAのゲイ・アダムス・マッスィCEO(総幹事)は述べています。
「私達はミネアポリス市警察の警官らによるジョージ・フロイドさんの殺害を非難します。この悲劇はこれまでも目にしてきました。残念ながら、ジョージ・フロイドさんは、ジャマール・クラークさんやフィランド・カスティールさんを含む、警察からの暴力で失われた数え切れない黒人の命の1つにしかすぎません」 と、ミネアポリス市YWCAのミッシェル・バシャム会長/ CEO(総幹事)は言います。
「私達は人種間の平等・正義に向けて努力しなければなりません。そして、選出された公務員と法執行機関に責務を果たさせるよう、他者と協働する必要があります」。
全国の200を超えるYWCAがミネアポリス市YWCA、セントポール市YWCAと団結し、すべての人々に対する正義、平和、および尊厳への叫びに応えます。 YWCAは、その公的方針とアドボカシー活動を通じて、構造的人種差別の撤廃と法の下での平等な保護と機会を引き続き呼び求めます。
米国YWCAのアレッハンドラ・Y・カスティーリョCEO(総幹事) は次のように述べています。
「私たちはミネアポリス市警察の警官によるジョージ・フロイドさんの冷酷な殺害に憤慨し、また同様にジョージ・フロイドさんが言葉にできない苦しみに耐える中、見過ごした他の3人の警官の不作為にも愕然としています」。
「しかし、この1つの事件を取り上げるだけでは、アメリカでの黒人と有色人種に対する警察の暴力事件を防ぐには、不十分なのです。我が国が組織的人種差別への対処を怠っていることが、命を犠牲にしています。人種差別が、コロナウイルスで有色人種が白人よりも多く死んでいる理由です。人種差別が、警察の発砲が若い黒人男性の主な死因である理由です。人種差別が、黒人の母親が出産でより高率に死ぬ理由です。私達全員にふさわしい、あるべきアメリカに、人種差別の居場所はありません」。
YWCAは、公平で人間的な良識のある世の中を求めています。私達はチャンスに満ちた世界を思い描きます。人種間の平等・正義のための活動にコミットします。立ち上がり、この活動を続けます。不正が根絶されるまで。制度が変革されるまで。世界が女性、少女、そして有色人種を私達と同じ目で見るまで:平等で、力強く、止められない存在として。
米国YWCAウェブサイト
セントポール市YWCAウェブサイト
ミネアポリス市YWCAウェブサイト
原文:米国YWCAウェブサイト
翻訳:矢田部沙羅
2019年1月15日
扶桑社 代表取締役 久保田榮一様
「週刊SPA!」編集長 犬飼孝司様
発行人 渡部超様
公益財団法人日本YWCA
会長 藤谷佐斗子
総幹事 尾﨑裕美子
『週刊 SPA』掲載記事に強く抗議します
貴社が発行する「週刊SPA!」2018年12月25日号に、「ヤレる女子大学生RANKING」との記事が掲載されました。「性行為に及びやすい」と判断された女子大学生の特徴を紹介し、その大学をランク付けしたこの記事は、女性の人権を侵害し、その尊厳を傷つける許しがたいものです。日本YWCAは、特に以下の3つの観点から強く抗議します。
1. 「女子大学生」の多くは18歳~20歳の未成年を含む若い女性たちです。彼女たちを「ヤレる(性行為できる)かどうか」という視点で取り上げることは、若い女性に一方的に「性的な役割」を押し付けていることになります。また「ヤレる」というタイトルは、明らかに性行為を「する」側と「される」側に分け、「する」側は男性であり「される」側は女性であることを前提としています。性暴力は相手との不平等な関係の中で相手を支配するために起こるのです。つまり、性行為を「する」側、「される」側に分けることそのものが、性暴力を肯定し、助長するする考え方です。
2. 「女子大学生」は性の道具ではありません。一人ひとりがそれぞれに人格と意思決定権を持っています。セックスを含む性行為は全て、相手との合意の上で行われるべきであり、相手を「ヤレる」かどうかという視点で見ることこそが、すでに性暴力です。これは許されることではありません。
3. メディアには公正な情報を伝える社会的使命と責任があります。同記事には「就活相談で仲良くなれるチャンスが多い」などと記されていますが、性行為に及ぶために相手をだましても良いという危険な認識を広めることもまた、あってはならないのです。
日本YWCAは「若い女性のエンパワメント」を大切に活動していますが、このような、今回の貴社の記事は若い女性を貶め、自分は男性たちに支配される従属的な存在なのだということを内在化させ自己肯定感を阻むものであることも重大な問題と考えます。
日本YWCAは、「週刊SPA!」編集部と扶桑社に対し、謝罪のみならず、具体的な再発防止策を強く求めます。
日本 YWCA
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